【第4回大学院特別講義】プロダクトとデザインのみらい
今回講義をしてくださったのは西村拓紀デザイン(株)/ 代表の西村拓紀さんです。
概要
西村さんはパナソニックで活動を得て現在は自身の会社西村拓紀デザインの代表のプロダクトデザイナー・クリエイティブデザイナーです。
西村さんは最初に「1を0にする」とおっしゃいました。この言葉をモットーにしたデザインの事例を抜粋して紹介します。
事例
「KUMITA」
・0歳児からプログラミングを学ぶことを考えて制作した知育玩具。
・非言語を使ったカードを組み合わせてプログラミングを学ぶ。
・今は分かってなくても「あ、これってプログラミングだったんだ!」と思ってもらうことが大事。
「archelis(アルケリス)」
・医療の手術中でも座れるように中腰の状態で座ることができる椅子。
・コードレスなので医療機器がたくさんある手術室でも使えるようになっている。
・医者の足に直接つけることで手術中でも体幹を安定して作業することができる。
まとめ
「1を0にする」など今までのデザインでは考えられなかったいくつかの言葉を個人的に興味があったのを抜粋して簡潔にまとめてみました。
「1を0にする」
・自分たちが行っていることを「出発点」とする。
・クライアントの要望が「1」出発点が「0」としてとらえる。
・今までのデザインを壊していく。
「他にないことを創り、他ではできないモノを造り、伝える」
・既製品ではなくそこでしか作られないものを作る。それらを上手く伝える。
・自分自身が特別なコンテンツを持つこと。
感想
「1を0にする」
私は最初「1を0にする」という言葉を聞いて私には難しい手法なのではないかと考えました。しかしいざ西村さんの話を聞くと意外と単純な進め方で事例の中では偶然0になったものをなりました。
これらの話を聞いて私は「1から0にする」考えは今まで皆が作ってきた道を戻って進んでいくものだと考えました。もちろんただ道を戻っていくのではなく、ゆっくり歩いてみたり、上を向いて歩いてみたりなど自分が様々な視点から見ていくのが大事だと感じました。
今までの講義は未来のデザインは自分ではなく自分の外で起こっていることを軸に置きデザインすることが大事といいましたが今回は自分を中心にみてデザインの軸を作ることで新しいデザインが生まれるという考えでした。真逆の考えですがどちらも素晴らしいデザインを制作していることは事実です。私はデザインをするときこれら2つの軸どちらを使うか使い分けられることが大事だと感じました。